第五福龍丸

1954年3月1日アメリカがマーシャル諸島ビキニ環礁で行った水爆実験(ブラボー実験)によって被爆した日本の遠洋漁船「第五福龍丸」です。まさか当時の姿をそのまま残して展示されているとは思いもよりませんでした。ここは新木場の夢の島公園の第五福龍丸展示館です。第五福龍丸は全長30m、高さ15mの木造船で館内に入るといきなり巨大な船底が目に飛び込んできます。水爆実験直後に降り注いだ死の灰を浴びた23名の漁師が原爆症を発症して、命を落としたり重い後遺症に苦しんだのです。彼らは冷戦という戦争の被害者だと思います。この実験以降も世界の核開発競争は続いてアメリカやソ連や中国だけでなく、イギリス、フランスなども核実験を行って世界中に被爆者が生まれたことは悲しいことです。

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